2015年6月12日

多摩美プロダクトデザイン2年生からのメッセージ



横浜美術学院 OB・OGからのメッセージ ブログ 多摩美術大学プロダクトデザイン2年生からのメッセージ1
多摩美術大学 生産デザイン学科 プロダクトデザイン専攻在籍 粥川青葉さん


卒業生からのメッセージ。


2回目に登場していただく卒業生は、現在、多摩美術大学のプロダクトデザイン専攻に通う2年生、粥川青葉さんです。


なんと、粥川さんは中学生の時からhamabiに通っていました。hamabiに入学してから見事多摩美術大学に現役合格するまでの約4年間。彼女はこれまでにどんな経験を積んできたのでしょうか。まずは高2生の時のエピソードからご紹介します。


粥川:
高2生の時、私は高1生・高2生科のレギュラーコースの週2日クラスに在籍していました。この頃は、受験の対策としてではなく、純粋に「良い絵を描きたい」という思いで制作していました。そして、このクラスで体験した事が、自分の志望専攻をじっくり考えるきっかけになったように思います。同じアトリエには、自分が興味を持っていたデザインや工芸のような専攻の他に、ファイン系志望の人たちもいて、そういう人たちと混ざって制作していた時間は、たくさんの発見と驚きにあふれていました。


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粥川さんが高2生の夏頃に描いた静物デッサン


その後、高2の秋頃に、特進コース週4日クラスに移籍。今までの倍の時間を使ってひとつの課題に取り組むようになります。同時に、今まで基礎的なデッサン課題が中心だったのに比べ、特進コースでは積極的に絵の具を使うなど、志望専攻別の課題をこなしていきます。


粥川:
特進コースでは、高3生になる前に、専攻別課題がいち早く経験できる事がとても嬉しかったです。一番の思い出は学年末の芸術祭。できることを全力でやりきった結果、準グランプリも頂けて達成感がありました。この時に経験したモックアップを何個も作り立体をデザインするプロセスは、大学でやっていることにも繋がっているな、と思います。


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芸術祭での立体作品(幅30×高さ70×奥行き70cm。アクリル板と糸を使用。)


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左:小さなモックアップを作り、綿密に準備する。   右:見事、準グランプリを受賞!


芸術祭が終わると、いよいよ高校3年生。デザイン工芸コースに進級し、ここから本格的な受験対策を始めていきます。



粥川:
この一年間は、何かをやり残して後悔することのないよう心に決めて過ごしました。相手の要望を聞き、資料を調べ、要望以上の答えを返す努力をする、というデザイン工芸コースの入試対策は、私の性格に合っていて本当に楽しかったです。講評会に欠かさず作品を出し、わからないことがあったら質問するといった、hamabiの環境を最大限に生かそうとする姿勢が、合格という結果に結びついたのだと思います。


そして、それ以上に、この時期に養われた「目」は私の宝物です。物を観察し美しさを見つけ出す「目」は、受験が終わっても生き続けます。予備校は、合格する為だけでなく、大学で制作する上で必要な力を身につける場所でもあります。なんとなく課題をこなすのではなく、展示や本からのインプットをしながら、 一枚一枚を大事に、自主的に楽しんで制作をする事が大切だと思います!


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粥川さんが入試で描いた色彩構成(入試再現作品)

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粥川さんが入試で描いたデッサン(入試再現作品)


迎えた1年後の入試を見事制し、念願だった多摩美術大学プロダクトデザイン専攻に現役合格しました。その後の大学生活はいかがですか?


粥川:
プロダクト専攻での生活は、入学前の予想よりも忙しいですが、それが全く苦にならないくらいに面白く、充実しています! 課題をこなしていると、立体の造形だけでなく、リサーチや企画、写真、グラフィック、展示の空間設計、他人とのコミュニケーションなど、さまざまな分野の能力を自然と身に付けることができます。学生ひとり一人と丁寧に向き合ってくださる先生のもとで課題を全力で楽しみ、楽しんだ分成長することのできる環境は、本当に恵まれていると思います。


それに加え、オープンキャンパスや外部での展示、そしてクリスマスパーティーなどの学生主体のイベントがあるので、様々な人と関わる機会があります。先生や先輩、同輩とのつながりの中で、今まで見たことのないような新しい視点に触れながら、自分のやりたいことのできる喜びを感じる毎日です!


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粥川さんは予備校で身につけたベースの能力を活かしながら、新たなステージへと進んでいるようです。これからの活躍、期待しています!頑張ってください!!